NP-RU05とNP-RT05の違いをご紹介します。
NP-RU05は2025年1月発売の象印圧力IH炊飯ジャー極め炊きになります。
NP-RT05は2021年11月発売の旧モデルになります。
今回は
- NP-RU05とNP-RT05の違い
- NP-RU05とNP-RT05の特長
- NP-RU05とNP-RT05のスペック
をお届けします。
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NP-RU05とNP-RT05の違い
内釜の違い
NP-RU05は黒まる厚釜を採用しており、NP-RT05はプラチナ厚釜になります。
黒まる厚釜の特長としては、
素材:アルミニウムを含む金属類
形状:底部が円形である
特性: 底部が円形であるため、炊飯中に米がうまく循環し、熱が全体に均等に行き渡る。これにより、炊きムラが少なく、米がふっくらと美味しく炊けます。 また、厚みのある釜は熱を保持し、米の中心までしっかり熱を伝えます。
主な効果:熱が均等に行き渡り、お米がふっくらと仕上がる。
一方のプラチナ厚釜は以下の特長があります。
素材:金属にプラチナ粒子を含んだ特殊コーティング
形状:一般に厚釜で、デザインは各モデルによって異なる
特性: プラチナ粒子が米の表面のたんぱく質を分解し、より多くの甘みを米から引き出します。 IH技術との組み合わせにより、加熱が効率的に行われ、炊きムラを減少させます。
主な効果:お米の甘みが増し、加熱がより効率的になる。
まとめると、
黒まる厚釜:釜の特有の形状が対流を促し、全体に均等な熱を供給して、お米をふっくらと美味しく炊き上げます。
プラチナ厚釜:プラチナのコーティングが甘み成分を最大限に引き出し、より一層美味しいご飯が炊けます。
NP-RT05のプラチナ厚釜は、お米の甘みと美味しさを引き出すのに最適ですので、ご飯の味を重視する方にはお勧めです。
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白米の炊き分けの違い
両機種には白米の炊き分け機能が搭載されており、NP-RU05では「ふつう」「やわらかめ」「かため」の3つの炊き具合を選べます。
一方、NP-RT05はこれに「もちもち」のオプションが加わり、合計4種類の炊き具合から選べるようになっています。
炊き分けの特長としては、
すしめし:酢飯用に適した、やや硬めで粒立ちの良い食感に仕上げます。
しゃっきり:粒がしっかりと分かる、清涼感のある味わいのご飯に炊きます。
ふつう:標準的な白米の炊き上がりで、食感がバランスよく調整されています。
もちもち:柔らかくて粘りがあり、もちもちとした食感のご飯に仕上がります。
もちもちとした柔らかく粘り気のあるご飯がお好みの方には、NP-RT05が適しています。
粘り気のある食感を実現する「もちもち」モードを備えているため、理想的なご飯が楽しめます。
蒸気セーブの違い
NP-RT05には「蒸気セーブ」機能が搭載されており、これは炊飯時に発生する蒸気を約80%削減することができる特性です。
この機能により、キッチンを清潔に保ちやすく、周囲への蒸気の影響を大幅に減らすことが可能です。
また、キッチンが蒸気でベタベタにならないため、炊飯後の掃除が手軽に済みます。
天井や壁の黄ばみやカビを防ぐことができるので、長期的な清潔さを保つのに役立つ。
結露が少なくなるため、カビの発生リスクを減らすことで、室内環境を快適に保つことができるなどのメリットがあります。
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液晶画面の違い
NP-RU05はグレー液晶、旧モデルのNP-RT05は大型バックライト液晶になります。
NP-RT05の大型バックライト液晶は、その見やすさが優れています。
具体的な違いは以下の通りです。
液晶の種類
- NP-RU05はグレー液晶を採用しており、バックライトがないため、暗い環境下では表示が見づらいことがあります。
- NP-RT05は大型バックライト液晶を搭載しており、任意の照明条件下でもクリアに表示が見えるよう設計されています。
見やすさ
- NP-RU05の液晶はバックライトがなく、特に暗い場所での視認性に劣ります。
- NP-RT05の液晶は大型でバックライト付きなので、暗所でも文字がはっきりと読み取れ、使い勝手が向上しています。
NP-RT05は大型のバックライト付き液晶を搭載しているため、暗い場所でも表示がはっきりと見やすく、操作がしやすいという大きなメリットがあります。
お知らせブザーの違い
NP-RU05には特別な「お知らせブザー」が搭載されており、例えば蓋が開けっ放しになっている場合など、特定の警告状況で通知してくれます。
これは安全面での注意を促すために役立つ機能です。
一方で、タイマーの設定時や炊飯が完了した際にメロディーで知らせる「お知らせメロディー」は、NP-RU05とNP-RT05の両機種に搭載されています。
これにより、炊飯器の状態を音で簡単に把握することが可能です。
QRコードの違い
NP-RU05は本体にQRコードが印字されています。
QRコードをスマートフォンで読み取るだけで、すぐに取扱説明書や製品情報にアクセスできるため、紙の説明書を探す手間が省けます。
この機能は特に新しい技術になれていない方や、すぐに情報を手に入れたい方にとって、使い勝手が良く便利です。
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NP-RU05とNP-RT05の特長
うるつや保温
「うるつや保温」機能は、炊き立てのご飯を長時間新鮮な状態で保つための技術です。
この機能の主な特徴を以下にまとめました。
- 長時間の保温性能
この機能により、最大で約30時間ご飯を保温することが可能で、通常の保温時に見られがちな乾燥やぱさつきを抑制し、ご飯の艶や味を長持ちさせます。
- 精密な温度管理
釜の底部に設置されたセンサーが釜内の温度を細かく管理し、水分の過度な蒸発を防ぎます。
これにより、長時間にわたってもご飯がぱさつかずに温かい状態を維持します。
- AIと湿度センサーによる最適化
人工知能と釜内の湿度を感知するセンサーが連携し、置かれたご飯の量や周囲の季節に合わせて保温温度を自動で調整します。
これにより、どのタイミングでも最適な保温が可能となり、いつでも美味しいご飯を楽しめます。
「うるつや保温」機能は、センサーとAIを活用して釜内の温度と湿度を適切に制御し、炊きたての美味しさを長時間キープできるように設計された技術です。
このおかげで、どの時点で食べても、まるで炊きたてのような美味しいご飯を味わうことが可能です。
熟成炊き(白米・玄米)
「熟成炊き(白米・玄米)」機能は、米が持つ甘味、旨味、そして栄養を最大限に引き出すために設計された独自の炊飯プログラムです。
熟成炊きのプロセス説明
一般的な炊飯は、米を水に浸した後、すぐに加熱が始まりますが、熟成炊きでは異なります。
このプログラムでは、米を水に長時間浸すことで、米の中心部まで水をしっかり吸わせ、「前炊き」という工程で糊化を促進します。
- 白米の場合
標準的な白米炊きよりも長い水浸し時間を設け、米が内部までゆっくり水を吸い込むことで、還元糖として知られる甘味成分が約15%増加します。
- 玄米の場合
玄米は白米より水を吸収しにくいため、さらに長い時間をかけて水を吸わせます。
これにより、玄米特有の硬さを軽減し、柔らかくふっくらとした食感に仕上げます。
また、リラックス効果があるとされるギャバ(γ-アミノ酪酸)の量も増えます。
加熱に移る際も、熟成炊きでは温度と時間が最適に調整され、米の旨味成分であるアミノ酸が均一に引き出され、ふっくらとした美味しいご飯に仕上がります。
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「無洗米」メニュー
無洗米は、事前にぬかを取り除いた状態で提供されるため、洗米の手間が不要です。
これにより調理の簡便性が向上しますが、一部では「味が落ちる」や「べたつきやすい」といった印象を持つ方もいます。
しかし、両機の「無洗米」メニューはこれらの一般的な課題を解決するための工夫が施されており、無洗米でもおいしく炊き上げることが可能です。
以下はその具体的な工夫です。
- 無洗米専用の水加減
無洗米は白米と異なる吸水率を持つため、適切な水加減が非常に重要です。
NP-RU05とNP-RT05は無洗米を最適な水量で炊飯するようにプログラムされています。
- 火加減の調整
無洗米は白米よりも吸水が早い特性があります。
このため、火加減を適切に調整することで、べたつきを防ぎつつ、ふっくらとした食感を実現します。
- 浸し時間の調整
無洗米の品種や状態に応じて、最適な浸し時間が自動で設定されます。
これらの特別な調整により、無洗米を使用しても白米と同等の美味しさでご飯を炊き上げることができます。
「麦ごはんメニュー」
麦ごはんは健康面での利点が多いとされていますが、白米と比べて食感がボソボソと感じられたり、味が薄く感じられたりすることから、好まない人もいるかもしれません。
両機の「麦ごはんメニュー」は、これらの麦ごはん固有の問題に対応し、より美味しく楽しめるように特別に設計されています。
- 吸水工程の最適化
麦は白米と比べて水を吸収しにくいため、通常の炊飯より長い時間水を吸わせることで、麦の中心部までしっかりと水分を浸透させます。
これにより、麦をふっくらとした食感に炊き上げることができます。
- 炊飯火力の調整
麦の種類や量に応じて火力を最適化し、麦が硬くなりすぎたり、逆に柔らかすぎたりすることを防ぎます。
- 独特の食感の調整
押し麦やもち麦など麦の種類に応じて食感を調整する機能があります。
たとえば、もち麦を使用する場合、よりもちもちとした食感を引き出すように炊き上げます。
これらの改良により、炊かれた麦ごはんは白米と混ぜた際も単独で食べた際も、どちらも美味しく楽しめるようになっています。
「クリーニング」機能
クリーニング機能は、炊飯器の内部に残る気になるニオイを対処するのに便利です。
特に、炊き込みご飯など特有の香りが釜に残ることがありますが、この機能を使用するとニオイを減少させることができます。
具体的なニオイ軽減のメカニズムは公式には詳しく説明されていませんが、次のような方法で効果を発揮している可能性があります。
- 高温加熱による揮発
高温での加熱を行うことで、ニオイの原因となる成分を揮発させ、除去します。
- 蒸気洗浄
蒸気を利用して炊飯器内を洗浄し、ニオイ成分を流し去ります。
この機能により、前回の料理の香りが次回の炊飯に影響するのを防ぎますが、強いニオイが残る場合は、内釜や蓋を直接洗うことが推奨されます。
このクリーニング機能はニオイを軽減するものであり、完全に除去するものではないことに注意が必要です。
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Ag+抗菌加工のしゃもじとプッシュボタン
NP-RU05とNP-RT05には、「Ag+抗菌加工立つしゃもじ&プッシュボタン」という衛生面を強化した機能が含まれています。
これにより、以下の2つの部分が抗菌処理されています。
- Ag+抗菌加工立つしゃもじ
しゃもじは頻繁に使用されるため、細菌の増殖が問題となりがちです。
銀イオン(Ag+)の配合により、しゃもじの表面に付着する細菌の増殖を抑制する効果があります。
また、「立つ」設計のため、使用後の置き場所に悩むことなく、より衛生的に保管することが可能です。
- 抗菌加工プッシュボタン
炊飯器の蓋を開ける際に使用するプッシュボタンは、多くの人が触れる部分であるため、ここにも抗菌処理が施されています。
これにより、ボタン表面の細菌の増殖が抑えられ、衛生的な使用が期待できます。
衛生を考慮した設計がなされており、より安心して使うことができます。
NP-RU05とNP-RT05のスペック
特徴 | NP-RU05(新型モデル) | NP-RT05(型落ち) |
---|---|---|
炊飯容量(白米L) | 0.09〜0.54 (0.5〜3合) | 0.09〜0.54 (0.5〜3合) |
炊飯時消費電力(W) | 700 | 700 |
1回あたりの炊飯時消費電力量(Wh) | 111 | 111 |
1時間あたりの保温時消費電力量(Wh) | 12.5 | 12.5 |
サイズ (幅×奥行×高さ) | 23×32×19.5cm | 23×32×19.5cm |
ふた開き時の高さ | 36.5cm | 36.5cm |
重さ | 4.1kg | 4.1kg |
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NP-RU05(新型モデル)がおすすめな人
- QRコードで手軽に説明書にアクセスしたい人
- お知らせブザーがついているモデルを好む人
- 白米の炊き分けが3種類あれば満足な人
- 蒸気を抑える機能は不要と考える人
- 最新型の炊飯器を求める人
- 本体のカラーにホワイトを希望する人
NP-RT05がおすすめな人
- 本体のカラーにブラックを選好する人
- コストパフォーマンスを最優先に考える人
- 白米の炊き分けを4種類利用したい人
- 蒸気を節約する機能を求める人
- お知らせブザーがなくても問題ない人
- お米の甘味を重視し、プラチナ厚釜が特徴の炊飯器を望む人
- 紙の説明書を好む人
最後に
NP-RU05とNP-RT05の違いをご紹介しました。
特徴 | NP-RU05(新モデル) | NP-RT05(旧モデル) |
---|---|---|
カラー | ①ストレートブラック ②ホワイト |
ブラック |
内釜 | 黒まる厚釜 | プラチナ厚釜 |
白米の炊き分け | ①すしめし ②しゃっきり ③ふつう |
①すしめし ②しゃっきり ③ふつう ④もちもち |
蒸気セーブ | なし | あり |
液晶 | グレー液晶 | 大型バックライト液晶 |
お知らせブザー | あり | なし |
2次元コード | あり | なし |
発売日 | 2025年1月 | 2021年11月 |
おすすめは総合的に見て旧モデルのNP-RT05になります。
炊飯器の購入を検討されている方は、象印の圧力IHジャー炊飯器を選択肢の一つに加えてみて下さい。
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