花粉の季節になると、くしゃみや目のかゆみはもちろん、部屋のホコリっぽさやニオイまで気になってきますよね。
そこで候補に上がりやすいのが、パナソニックの27畳クラス空気清浄機「F-PX60C」と、1つ前の「F-PXY60」です。
ただ、型番が似ていると迷うのが正直なところ。
「新型になって何が変わったの?」「型落ちでも性能は十分?」「結局どっちを買うのが後悔しない?」――この3つが、購入前にいちばん知りたいポイントだと思います。
結論から言うと、この2台は“空気をキレイにする基本性能”が近いラインにある一方で、買ってからの満足度を左右するのは「価格差」と「新しさ(サポート・在庫・流通)」のバランスです。
つまり、誰にでも新型が正解というより、あなたの条件次第で“賢い選び方”が変わります。
今回は、F-PX60CとF-PXY60を「スペック」「機能」「使い勝手」「おすすめな人」で整理し、新型で変わった点と型落ちを選んでも後悔しない条件を分かりやすくまとめます。
読んだあとには、あなたの部屋・家族構成・悩み(花粉/ニオイ/ホコリ)に合わせて、迷わず選べるようになりますよ。
- まず結論:F-PX60CとF-PXY60、違いはほぼ「買い方」の話
- 新型(F-PX60C)で変わったのはどこ?
- 型落ち(F-PXY60)を選んでも後悔しない条件
- スペックを比較:数字で見ると“ほぼ同じ”(=選び方は価格差がカギ)
- “違い”として押さえるのはここだけ:フィルター表記(呼び方)の差
- スペックで決める機種じゃない
- おすすめはどっち?タイプ別に“後悔しない答え”を出す
- 迷ったときの判断基準(これで決めてOK)
- 花粉・ニオイに効く?フィルター性能とメンテ(お手入れ・維持費)の話
- 価格差があるときの「後悔しない判断ライン」:この比較は“相場チェック”が9割
- 設置場所別のおすすめ:27畳は「万能」じゃない。置き方で効きが変わる
- 「27畳」の正しい捉え方:買う前にここだけ注意
- 使い方のコツ:最初だけ強、あとは静かに
- 最終結論:F-PX60CとF-PXY60、あなたはどっちを買うべき?
- 最後に
まず結論:F-PX60CとF-PXY60、違いはほぼ「買い方」の話
先に言い切ると、空気清浄の基本性能やサイズ感はほぼ同じです。
だから迷ったら、決め手はシンプルにこの3つになります。
-
安いほうでOK(性能差がほぼないため)
-
ただし“価格が逆転”していたら新型を優先(型落ちが高いパターンもある)
-
「新しさの安心」を取りたい人はF-PX60C(流通・在庫・購入日=保証スタートが新しい)
▼F-PX60Cはこちら
▼F-PXY60はこちら
新型(F-PX60C)で変わったのはどこ?
結論としては、変化点は主にこの2つだけです。
1) 発売年(モデル年度)
-
F-PX60C:2025年モデル
-
F-PXY60:2024年モデル(型落ち)
中身の設計が大きく刷新された、というより年度更新のイメージで捉えるとズレません。
2) フィルターの「呼び方(表記)」が違う
仕様表の表記が少し異なります(例:集じんフィルター表記/清潔HEPAフィルター表記など)。
ただし、交換用フィルターは同じ系統で、維持費や交換の不安は出にくいタイプです。
型落ち(F-PXY60)を選んでも後悔しない条件
F-PXY60がハマるのは、こういう人です。
-
新品でちゃんと安い(いちばん大事)
-
スマホ連携や加湿などは要らず、“空気清浄だけ”で十分
-
花粉・ホコリ対策で、前面吸い込みのシンプル機を探している
-
早めに欲しい/在庫があるショップで買える
逆に、差額が小さい・価格が逆転しているなら、F-PX60Cを選ぶほうが後悔しにくいです(在庫・保証スタート・サポート面の安心が取りやすいので)。
スペックを比較:数字で見ると“ほぼ同じ”(=選び方は価格差がカギ)
まずは、公式仕様を並べて確認します。
結論はシンプルで、清浄力・運転音・消費電力・サイズまで同等です。
| 項目 | F-PX60C(新型) | F-PXY60(旧型) |
|---|---|---|
| 適用床面積 | 27畳(45㎡) | 27畳(45㎡) |
| 8畳の清浄時間 | 約11分 | 約11分 |
| 外形寸法(高さ×幅×奥行) | 550×340×208mm | 550×340×208mm |
| 質量 | 5.9kg | 5.9kg |
| 風量(強/中/静音) | 6.0/2.7/0.9㎥/分 | 6.0/2.7/0.9㎥/分 |
| 運転音(強/中/静音) | 52/35/18dB | 52/35/18dB |
| 消費電力(強/中/静音) | 45.0/10.0/5.0W | 45.0/10.0/5.0W |
| 待機電力 | 0.3W | 0.3W |
| 集じん方式 | 機械式(静電HEPA)/交換目安:約10年 | 機械式(静電HEPA)/交換目安:約10年 |
| 脱臭 | スーパーナノテク脱臭/交換目安:約10年 | スーパーナノテク脱臭/交換目安:約10年 |
| イオン | ナノイー | ナノイー |
| 気流制御 | ハウスダストキャッチャー(ルーバーなし) | ハウスダストキャッチャー(ルーバーなし) |
▼F-PX60Cはこちら
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“違い”として押さえるのはここだけ:フィルター表記(呼び方)の差
仕様表の書き方として、
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F-PX60Cは「本体:集じんフィルター」
-
F-PXY60は「本体:清潔HEPAフィルター(MAKSPEC)」
…のように呼び方(表記)が異なります。
ただし、方式自体はどちらも静電HEPAで、交換目安も同じなので、ここは“実用上の差”になりにくいポイントです。
スペックで決める機種じゃない
つまりこの比較は、性能の優劣というより
-
安く買えるほう
-
価格差が小さいなら 新型(F-PX60C)の安心感
この2択で決めるのが後悔しにくいです。
おすすめはどっち?タイプ別に“後悔しない答え”を出す
スペックがほぼ同じだからこそ、迷いを断ち切るには「あなたの条件」で決めるのが最短です。
F-PX60C(新型)がおすすめな人
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差額が小さい(=数千円〜1万円程度)なら、安心を買いたい
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在庫切れや販売終了が心配で、長く買える型番を選びたい
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初期不良・保証・サポート面で、できるだけ“新しい購入日”を取りたい
-
家電は「性能より、買った後のストレスが少ないほう」がいい
同等性能なら、最終的に効いてくるのはこの“新しさの安心感”です。
とくに花粉シーズン直前は、型落ちの在庫が減って「安いはずが高い」ことも起きやすいので、価格が拮抗しているなら新型が無難です。
F-PXY60(旧型・型落ち)がおすすめな人
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新品でしっかり安い(ここが大前提)
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「空気清浄だけでOK」。加湿やスマホ連携などは不要
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花粉・ホコリ・生活臭対策で、27畳クラスの標準機が欲しい
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浮いた予算を、交換用フィルター・他の家電・生活費に回したい
この機種は“コスパ目的で選ぶ”のが正解です。
逆に言うと、安くないなら型落ちを選ぶ理由が薄いです。
迷ったときの判断基準(これで決めてOK)
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価格差が小さい → F-PX60C
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価格差が大きい(明確に安い)→ F-PXY60
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価格が逆転(旧型のほうが高い)→ 迷わずF-PX60C
この3行だけ覚えておけば、ほぼ間違いません。
花粉・ニオイに効く?フィルター性能とメンテ(お手入れ・維持費)の話
F-PX60C/F-PXY60はどちらも、機械式(静電HEPA)でしっかり集じん+スーパーナノテク脱臭でニオイ対策という構成です。
しかも 集じん/脱臭フィルターの交換目安はいずれも「約10年」。
ここが「型落ちでも後悔しにくい」大きな理由です。

1) 花粉・ホコリ対策の要点は「床上の空気を吸う」設計
パナソニックの“ハウスダストキャッチャー”は、花粉が滞留しやすい床上30cm付近の空気を前面吸引で効率よく集じんする考え方。
花粉・ハウスダスト目的なら、この設計思想はかなり相性がいいです。

2) お手入れは“前面で完結”しやすい
パナソニック公式の「選び方」でも、対象機種としてF-PX60Cは“お手入れはすべて前面から”とされています(※加湿機能は無し)。
設置後に動かさずメンテしやすいのは、地味に効きます。

3) 10年間での交換部品と費用感(目安)
「共通特長(お手入れ)」では、“購入後の10年間の交換部品はフィルターのみ”として、交換部品と価格目安が掲載されています。
F-PX60Cの場合は次のイメージです。
-
集じんフィルター:約 7,260円
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脱臭フィルター:約 4,840円
-
合計:約 12,100円(10年間)
つまり、フィルター代だけで見れば 年あたり約1,200円前後がひとつの目安になります(もちろん使用環境で前後します)。

▼F-PX60Cはこちら
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価格差があるときの「後悔しない判断ライン」:この比較は“相場チェック”が9割
F-PX60C/F-PXY60は性能がほぼ同じなので、最後は価格差で決めてOKです。
しかも、タイミングによっては 型落ち(F-PXY60)のほうが高くなることもあります。
判断ライン(迷ったらこのルールでOK)
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旧型が“同じ値段〜少し高い” → 迷わず新型 F-PX60C
性能差がないので、わざわざ古い型番を選ぶ理由が薄いです。 -
旧型が“数千円安い” → 旧型 F-PXY60でOK(在庫があるうちに)
フィルター方式や交換目安は同等で、維持費面の差も出にくいからです。 -
旧型が“1万円近く安い” → 旧型 F-PXY60が本命
性能が同等なら、差額分を別の家電・消耗品に回したほうが満足度が上がりやすいです。
設置場所別のおすすめ:27畳は「万能」じゃない。置き方で効きが変わる
「27畳対応」と聞くと、広いリビングでも1台で全部いけそう…と思いがちですが、空気清浄機は 間取り・ドアの開閉・空気の流れで効き方が変わります。
ここでは、後悔しにくい“置き方と使い方”を場所別にまとめます。
リビング(家族が集まる場所)
おすすめは 部屋の中心ではなく“汚れが入ってくる側”寄りです。
-
玄関や廊下側から花粉・ホコリが入りやすい → その動線の近くに置く
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キッチンのニオイが気になる → キッチン寄り(ただし油煙が直撃する場所は避ける)
-
エアコンを使うなら → 風が回る方向に合わせて、吸い込みを邪魔しない位置に置く
「リビング+隣の部屋を開けっぱなし」みたいな使い方だと、27畳でも体感が落ちることがあります。
そんなときは、強運転で一気に立ち上げ → 普段は中〜静音がいちばん効率的です。
寝室(静かさ優先の場所)
寝室は「音」と「風の当たり方」が満足度を決めます。
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ベッドに風が直撃しない位置(頭の近くは避ける)
-
就寝30分〜1時間前に“強め”で空気を作っておく
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寝る直前は静音に落とす
寝室で大事なのは、寝ている間ずっと強で回すことより、寝る前に空気を整えておくことです。
玄関・廊下(花粉の入口対策)
花粉の季節はここが効きます。
-
帰宅動線の近くに置く(コート掛け・靴箱付近)
-
帰宅後しばらく強運転で回す
-
可能なら「服を払う→手洗い→空気清浄」の流れを作る
玄関は狭いことが多いので、体感が出やすい“満足度が高い置き場所”になりやすいです。
「27畳」の正しい捉え方:買う前にここだけ注意
27畳はあくまで目安で、こういうケースでは実質的に広くなります。
-
LDK+隣室がつながっている
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吹き抜け
-
ドアを開けっぱなしで複数部屋を回す
-
人の出入りが多い(花粉・ホコリが入り続ける)
この場合は、1台で全部やろうとするより
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メインの部屋に集中配置する
-
それでも足りないなら、もう1台を玄関 or 寝室に追加する
…のほうが、結果的に満足度が上がります。
使い方のコツ:最初だけ強、あとは静かに
迷ったらこの運用が鉄板です。
-
帰宅後/掃除後/料理後:強で短時間
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ふだん:中で維持
-
就寝中:静音
「ずっと強」より、必要なタイミングで強く回すほうが、音も電気代もストレスが少なくなります。
最終結論:F-PX60CとF-PXY60、あなたはどっちを買うべき?
ここまで読んで「結局、自分はどっち?」となるところを、チェックリストで一発判定できるようにまとめます。
✅ F-PX60C(新型)を選ぶべき人
次のうち2つ以上当てはまったら、新型が後悔しにくいです。
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□ 型落ち(F-PXY60)があまり安くない/価格が逆転している
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□ 在庫切れや販売終了が不安で、長く買える型番を選びたい
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□ 少しの差額なら、新しいモデルの安心感(流通・購入日・保証)を取りたい
-
□ “迷う時間”がもったいないので、無難な正解で決めたい
→ 結論:F-PX60C
性能差がほぼない以上、価格差が小さいなら新型が強いです。
✅ F-PXY60(旧型・型落ち)を選ぶべき人
次のうち2つ以上当てはまったら、型落ちがハマります。
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□ 新品ではっきり安い(差額がしっかり出ている)
-
□ 空気清浄だけでOKで、年度の新しさにこだわらない
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□ 浮いた予算を、他の家電や消耗品に回したい
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□ すぐ買える在庫があり、買い逃しの心配が少ない
→ 結論:F-PXY60
この機種は「安く買えたら勝ち」。コスパ重視なら型落ちが正解です。
最後に
F-PX60CとF-PXY60は、適用畳数27畳・清浄時間・運転音・サイズなど、基本スペックがほぼ同じのシリーズです。
だからこの比較で大事なのは、“どちらが高性能か”ではなく、あなたの買い方に合うのはどっちか。
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F-PX60C(新型):価格差が小さい/旧型が高い/安心感を取りたい人向け
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F-PXY60(型落ち):新品でハッキリ安いなら最有力(コスパ重視向け)
迷ったら、判断はこれだけでOKです。
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価格差が小さい → F-PX60C
-
価格差が大きい → F-PXY60
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旧型が高い → 迷わずF-PX60C
型落ちは在庫が減ると値上がりしやすいので、「安い」と思えたタイミングが買い時。
逆に差額が小さいなら、買った後の気持ちがラクな新型を選んでおくと後悔しにくいです。
最後に、花粉対策は「機種選び」よりも置き場所と運転のさせ方で体感が変わります。
帰宅後や掃除後は強で立ち上げ、普段は中〜静音で回す。
この運用だけでも満足度は上がりやすいので、ぜひ試してみてください。
▼F-PX60Cはこちら
▼F-PXY60はこちら
