電動歯ブラシを選ぶとき、私たちが本当に知りたいのは「どれだけ歯垢を落とせるか」「歯ぐきに優しいか」「続けやすいか」。パナソニックの上位クラスに位置づく EW-DP38 と EW-DP37 は、いずれも“W音波振動(ヨコ+タタキ)”を搭載した本格派です。
今回は両モデルの実用差が出るポイントを中心に、使い勝手などを紹介します。
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EW-DP38とEW-DP37の違い
1) タタキ振動のパワー(仕上がりのキモ)
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EW-DP38:タタキ方向のストロークが毎分約20,000回に強化。上下の“突き上げ”がしっかり入り、歯間・奥歯・歯周ポケットの汚れにアプローチしやすくなりました。
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EW-DP37:タタキ約12,000回/分。十分実用的ですが、歯間の詰まりやすい汚れまで抜け感よく取る“瞬発力”ではDP38に一歩譲ります。
ここが効く!
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デンタルフロスや歯間ブラシを“毎日はサボりがち”な方は、タタキが強いDP38のほうが手間を減らせます。
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一方で、刺激に敏感な方や「まずは柔らかめに慣らしたい」方にはDP37の穏やかさが安心。
2) ブラシのラインナップ(届きにくい所まで)
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EW-DP38:標準ブラシに加え、「歯間フィットブラシ」が使えるのが大きな魅力。歯列のカーブや歯間に沿わせやすい設計で、磨き残しを物理的に減らす方向性です。
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EW-DP37:シンプル構成。一般的なトータルケア用途には十分ですが、歯間や奥歯のコーナーに“もうひと押し”欲しい方は、対応ブラシの多いDP38が有利。
ポイント
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ブラシ交換制の電動歯ブラシは、本体だけでなく“対応ブラシ”が使い勝手を決めることが多いです。歯間ケアを重視するならDP38の対応範囲が安心。
3) 歯ぐきケアのモード構成
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EW-DP38:「Wガムモード」を新搭載。ヨコ+タタキのW振動を“やさしい波形”で使い、歯と歯ぐきの境目をケアしやすい構成。
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EW-DP37:歯ぐき配慮のモードはあるものの、Wガムモード自体は非搭載。
ここが効く!
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歯ぐきの状態は日によって変わります。腫れ・出血が出やすい時期や、知覚過敏気味のときに“逃げ場”があるのはDP38の安心材料。
4) 強さ調整の柔軟性(毎日の“ちょうどいい”)
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EW-DP38:Wクリーン/Wガムの各モードで3段階の強さ調整が可能。体調・歯ぐきのコンディション・磨き部位(前歯/奥歯)で負担を最適化できます。
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EW-DP37:強さは固定。シンプルに使える反面、日替わりの微調整は難しめ。
ポイント
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“今日は強め”“就寝前はやさしめ”といった日内変化に対応できるのはDP38の利点。家族で一本を共用する場合も相性が良いです。
5) 本体の取り回し(サイズ・重さ)
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EW-DP38:スリム&軽量設計(約95gクラス)。小さめの手でもグリップしやすいため、小回りが利きやすい。
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EW-DP37:ややどっしり(約110gクラス)。安定感はありますが、長時間の“宙ブラシ”姿勢では腕が疲れやすいと感じる人も。
ここが効く!
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前歯の裏側や奥歯の頬側など、柄の角度を頻繁に変える局面で差を体感しやすいです。
6) 付属・充電まわり(使い始めやすさ)
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EW-DP38:充電スタンドやスタンド類が整備されている構成が多く、使ったら立てて乾かす→すぐ次に使える動線を作りやすい。
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EW-DP37:最小限の同梱で“買ってすぐ磨ける”手軽さ重視。コストは抑えられる反面、収納や乾燥の仕立ては自助努力が前提。
ポイント
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電動歯ブラシは「出し入れが面倒」だとすぐ使わなくなります。置き場所まで含めて運用設計を考えると、DP38の付属は地味に効きます。
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EW-DP38とEW-DP37の特長
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W音波振動(ヨコ+タタキ):表面のヌメリから歯間の奥まで“面と点”で捉えるのがドルツの肝。
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海外電圧対応(AC100–240V):出張や旅行でも電圧変換なしで使える安心設計(プラグ形状のみ変換)。
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クイックチャージ対応:わずかな充電で“とりあえず2分”が確保できるので、うっかり充電を忘れても致命傷になりにくい。
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IPX7相当の防水:本体丸洗いが前提で、衛生管理がしやすい。
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押しつけ防止・磨き時間ガイド:強く当てすぎ/長く磨きすぎを避けるための基本的な安全アシストを搭載。
要するに、“磨ける土台”はどちらも十分高い。そのうえで、DP38が“より攻めたケア”へ踏み込める仕様になった、という整理です。
こんな使い方がハマる(生活シーン別)
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歯間ケアを時短でしたい:DP38(タタキ強化+歯間フィットブラシ)。
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家族で一本を共用:DP38(3段階の強さ調整で個々に合わせられる)。
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まずは電動を試してみたい・コスパ重視:DP37(シンプル&必要十分)。
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歯ぐきの状態が不安定:DP38(Wガムモードで“逃げ道”を確保)。
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比較表
項目 | EW-DP38(新モデル) | EW-DP37(従来モデル) |
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タタキ振動 | 約20,000回/分 | 約12,000回/分 |
対応ブラシ | 歯間フィットブラシ対応(付属構成に含まれることが多い) | 歯間フィットブラシ非対応(基本構成中心) |
歯ぐきケア | Wガムモード搭載 | — |
強さ調整 | Wクリーン/Wガムで各3段階調整 | 固定(調整なし) |
本体質量 | 約95gクラス | 約110gクラス |
付属・収納 | スタンド類が充実(立てて乾かしやすい) | 最小限構成(コスパ重視) |
共通機能 | W音波振動/海外電圧対応(AC100–240V)/クイックチャージ/IPX7相当防水/押しつけ防止・磨き時間ガイド |
最後に
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DP38は“攻めのケア”と“優しさの両立”
タタキ強化・歯間フィットブラシ・Wガム・3段階の強さ調整で、歯間まで攻めたい日も、優しく労わりたい日も一本で完結。家族共用にも向きます。 -
DP37は“シンプル高コスパ”
ドルツの良さであるW音波の“基礎体力”はしっかり。まずは上位クラスの使い心地を手頃に、という方にピッタリ。
最後は「歯間ケアの比重」「日々のコンディション変動への対応力」「置き場と運用」をどう重視するか。ここが“後悔しない分かれ目”です。
電動歯ブラシの購入を検討されている方は、パナソニックのドルツを選択肢の一つに加えてみて下さい。
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