第1章|はじめに|話題の最新モデルと型落ちモデルを比較する理由
シャープのウォーターオーブン「ヘルシオ」シリーズは、その革新的な調理技術と健康志向の加熱方式で、多くの家庭から支持を集めています。なかでも注目されているのが、2025年モデル「AX-N1C」と、1世代前の2024年モデル「AX-N1B」です。
一見すると似たような外観や機能を持つこの2機種ですが、実は細かく見ていくと7つの明確な違いが存在します。そして、その違いこそが「どちらを選ぶべきか」を左右する重要なポイントなのです。
特にAX-N1Cでは、生成AIによる新たな調理提案機能が搭載され、ユーザーとのコミュニケーションが可能になりました。一方、AX-N1Bは、必要十分な機能を備えながらも価格を抑えた選択肢として依然人気があります。
この記事では、そんなAX-N1CとAX-N1Bの違いをわかりやすく比較しながら、それぞれのモデルがどのようなライフスタイルにフィットするのかを丁寧に解説していきます。
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第2章|違い①:生成AI「クックトーク」の有無
AX-N1C最大の進化ポイントが、生成AIを活用した「クックトーク」の搭載です。この機能は、シャープ独自の音声対話技術と生成AIを組み合わせたもので、ユーザーとの「会話」を通じて、献立提案や調理サポートをしてくれる新時代のサポート機能です。
◾ クックトークでできること
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「冷蔵庫にある材料で何か作れる?」→レシピを提案
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「子どもが喜ぶ夕食メニューないかな?」→好みに応じて提案
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「お酒に合う一品が欲しい」→ジャンル別レコメンド
このように、単なる音声操作にとどまらず、ユーザーのニーズや状況に応じたパーソナライズ調理サポートが可能になった点は、まさに「調理家電のパートナー化」ともいえる革新です。
◾ 対するAX-N1Bには非搭載
AX-N1Bでは、音声認識やAI連携機能は搭載されておらず、通常の操作ボタンやタッチパネルによる使用が前提となっています。もちろん、基本的な加熱や調理機能は十分備わっていますが、クックトークのような“気の利いた会話型ナビゲーション”は利用できません。
◾ クックトークがあると、こんなシーンで便利
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時間がない朝に「時短メニューを提案して」と頼める
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料理に迷ったとき、話しかけるだけでレシピ候補をくれる
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冷蔵庫の在庫と連動して、無駄のない買い物ができる
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第3章|違い②:冷凍食材対応の「らくチン1品」
シャープのウォーターオーブン「ヘルシオ」シリーズの中でも、ユーザーから高評価を得ている機能の一つが「らくチン1品」。これは、食材を耐熱容器に入れてボタンを押すだけで、分量や種類を気にせず自動で加熱・調理してくれるという便利な自動調理機能です。
◾ AX-N1Cは冷凍食材にも対応!
新モデルAX-N1Cでは、この「らくチン1品」機能がさらに進化。冷凍状態のままの食材でも、そのまま調理可能になりました。冷凍庫から出してそのまま調理にかけられるため、解凍の手間が不要です。
たとえば、
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冷凍ミートボール
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冷凍野菜
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冷凍カットチキン
なども、ラップをかけて庫内に入れるだけでOK。忙しい日常において、調理時間の短縮と手軽さが大きな魅力になります。
◾ AX-N1Bは冷蔵・常温のみ対応
一方、AX-N1Bでも「らくチン1品」機能は搭載されていますが、対応しているのは冷蔵や常温の食材に限られます。冷凍状態での調理には非対応なため、事前に解凍しておく必要がある点が使い勝手に影響する可能性があります。
◾ 冷凍対応が役立つシーン
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冷凍ストックを活用した時短晩ごはん
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子どもが突然「おなかすいた!」と言ったときの1品
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仕事終わりに疲れていてもすぐに温かい料理を出せる
第4章|違い③:扉の静音性「ソフトダンパー」
日常的に使う調理家電だからこそ、操作音や開閉時の音にも気を配りたいところ。今回の比較で注目すべきもう一つのポイントが、扉の開閉機構「ソフトダンパー」の有無です。
◾ AX-N1Cは「ソフトダンパー」搭載
AX-N1Cでは、扉の開閉時に“スーッ”とゆっくり静かに閉まる構造が採用されています。これは「ソフトダンパー」と呼ばれる緩衝装置によるもので、食器棚や高級家具などにも用いられる技術です。
この機構によって、
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扉が「バタン」と大きな音を立てない
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子どもが開け閉めしても安心
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夜間や早朝の使用時も静か
といったメリットが生まれ、使い心地がより洗練されたものになります。
◾ AX-N1Bは一般的な開閉扉
一方、AX-N1Bは従来型の開閉構造のままで、「ソフトダンパー」は非搭載。もちろん、安全性に問題はなく、一般的な電子レンジやオーブンと同じように使用できますが、開閉音がやや大きくなる場面もあるかもしれません。
◾ こんな人におすすめ
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赤ちゃんや高齢者がいる静かな家庭環境
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深夜や早朝にも調理する方
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音へのストレスをできるだけ減らしたい方
細やかな配慮があるAX-N1Cは、日々の小さなストレスを軽減してくれる静音仕様である点も見逃せません。
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第5章|違い④:カラーラインナップとデザイン性
見た目は機能と同じくらい、選ぶ際の重要なポイントです。キッチンに置く家電はインテリアの一部でもあり、デザイン性や色の選択肢が多いほうが嬉しいと感じる方も多いはずです。
◾ AX-N1Cはホワイトカラーも登場!
新モデルAX-N1Cでは、定番のブラックに加えて、落ち着きと清潔感のある「ホワイト」カラーが新たに選べるようになりました。
このホワイトモデルは、ナチュラルなキッチンや北欧風のインテリア、モダンな空間にもマッチしやすく、女性ユーザーやミニマリスト志向の方からも高い支持を集めそうです。
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AX-N1C-B(ブラック系)
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AX-N1C-W(ホワイト系)
の2色展開となっており、好みに応じて選べるのは嬉しいポイントです。
◾ デザインの進化も地味に注目
見た目の印象としても、AX-N1Cでは若干のパネル配置やライン取りが洗練された印象になっており、全体的によりスタイリッシュな雰囲気を醸し出しています。
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第6章|違い⑤~⑦:寸法・消費電力・価格差などのスペック微差
ここからは、一見すると大きな差には感じられないものの、設置や電気代、使い勝手に影響する細かな違い(スペック面)について紹介します。
◾ 違い⑤:本体サイズ・重量の違いは微差
モデル | 外形寸法(mm) | 質量 |
---|---|---|
AX-N1C | 幅490×奥行430×高さ370 | 約24kg |
AX-N1B | 幅490×奥行420×高さ385 | 約23kg |
幅は同じですが、奥行と高さにやや違いがあります。AX-N1Cは奥行が1cm増えた分、全体のバランスが安定したデザインになっています。一方で、AX-N1Bは高さがやや高め。
なお、設置に必要な「左右・背面・上方のスペース」はどちらも同等です。
◾ 違い⑥:消費電力
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AX-N1C:1,460W(最大)
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AX-N1B:1,460W(最大)
定格消費電力に差はありませんが、加熱効率やセンサー性能の進化により、AX-N1Cのほうが若干の電力消費の最適化が図られている可能性があります。ただし、日常的に大きな差を体感することは少ないでしょう。
◾ 違い⑦:価格差は約6万円
2025年8月時点の実勢価格では、
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AX-N1C:約110,000円前後
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AX-N1B:約49,000~55,000円前後
と、価格差は約5~6万円あります。これは「生成AI」「冷凍対応らくチン1品」「ソフトダンパー」「ホワイトカラー対応」といった新機能の価値に対する差とも言えます。
価格を重視するならAX-N1B、最新機能を求めるならAX-N1Cという選択軸が明確に分かれます。
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第7章|共通点に注目|ヘルシオならではの魅力
AX-N1CとAX-N1Bは、世代は異なれどどちらも「ヘルシオ」ブランドの中核を担うモデルです。機能面では差があるとはいえ、共通して備えている“ヘルシオらしい魅力”も数多くあります。
ここでは、両モデルに共通する主な特長を紹介します。
◾ 1. 過熱水蒸気による“まかせて調理”
どちらのモデルも、シャープ独自の「過熱水蒸気調理」が可能。水を加熱して発生させた高温スチームで食材を包み込むことで、油を使わずに揚げ物風の仕上がりを実現したり、余分な脂や塩分を落としたりできます。
また、火加減や加熱時間の調整はすべて自動で行われるため、オーブン初心者でも安心です。
◾ 2. 多彩な自動メニュー
どちらのモデルにも、数百種類の自動調理メニューがプリセットされています。肉料理・魚料理・野菜の蒸し物・焼き菓子など、食材やジャンルに応じて自動で最適な調理ができ、ボタンひとつでプロのような一皿が完成します。
COCORO KITCHEN(シャープのクラウドレシピサービス)と連携することで、スマホからレシピを探して本体に送信することも可能です。
◾ 3. お手入れが簡単
庫内の汚れが落ちやすく、付属の角皿や網も水洗い可能。さらに、「クエン酸洗浄コース」や「脱臭機能」も備えており、日々のメンテナンス性にも優れています。
日常使いする家電だからこそ、こうした「掃除のしやすさ」は見逃せないポイントです。
このように、AX-N1CとAX-N1Bは異なる進化ポイントを持ちつつも、ヘルシオ共通の“健康的・手間いらず・おいしい”を支える基本性能はしっかりと共通しています。
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第8章|どっちを選ぶ?こんな人にはAX-N1C/AX-N1B
「機能が豊富なAX-N1C」と「価格を抑えたAX-N1B」。ここまで見てきたように、それぞれに明確な特徴とメリットがあります。
では、自分にはどちらが合っているのでしょうか?
この章では、ユーザーのタイプ別におすすめのモデルを提案します。
✅ AX-N1Cがおすすめの人
対象タイプ | 理由 |
---|---|
最新家電にワクワクする人 | 生成AI「クックトーク」による音声調理サポートが魅力 |
冷凍ストックを多用する家庭 | 「らくチン1品」で冷凍のまま調理できる利便性 |
小さなお子様や高齢者と同居の方 | 扉の「ソフトダンパー」で静かに開閉できて安心 |
キッチンの見た目にもこだわりたい人 | ホワイトカラーなどインテリア性の高い選択肢あり |
毎日ヘルシオを使いたいヘビーユーザー | 高機能&快適性が日々の調理体験をアップグレード |
「便利さ・静音性・スマート家電としての満足度」など、トータルで高い完成度を求める人にはAX-N1Cがぴったりです。
✅ AX-N1Bがおすすめの人
対象タイプ | 理由 |
---|---|
ヘルシオ初心者 | 基本機能を押さえつつ価格も手頃で試しやすい |
シンプルな機能で十分な方 | クックトークなどの音声AIが不要ならコスパ抜群 |
予算を抑えたい人 | 実勢価格で約5〜6万円の価格差は大きな魅力 |
限られた設置スペースがある人 | 本体サイズがややスリムで高さにゆとりあり |
「機能は基本でOK」「価格優先」という方には、コストパフォーマンスの高いAX-N1Bがおすすめです。
第9章|購入前に確認すべき3つのチェックポイント
AX-N1CとAX-N1B、どちらにするかおおよそ決まってきた方も、最後にもう一度「購入前の確認事項」をチェックしておくことをおすすめします。後悔しないために押さえておきたい3つのポイントを紹介します。
✅ チェック1:設置スペースは確保できているか?
両モデルともに横幅約49cm・奥行約43cm(AX-N1C)/42cm(AX-N1B)と、一般的な電子レンジに比べてやや大きめのサイズ感です。
特に注意したいのは、
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背面・左右・上部に必要な放熱スペース
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開閉時の前方スペース(手前に開く扉型)
です。事前に置き場所のサイズを測り、設置環境に無理がないか確認しましょう。
✅ チェック2:Wi-Fi環境とスマホ操作の有無
どちらのモデルも「COCORO KITCHEN」対応で、スマホ連携やレシピ提案が可能ですが、AX-N1Cは生成AIクックトークの活用にインターネット接続が必須です。
Wi-Fi環境がない場合は、クックトークの一部機能が利用できなくなるため、
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ご自宅のネット環境の有無
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スマホやアプリ連携に抵抗がないか
をあらかじめ確認しておきましょう。
✅ チェック3:価格差の“価値”を感じられるか
約5〜6万円の価格差があるAX-N1CとAX-N1B。性能の違いは確かにありますが、それが自分のライフスタイルにどれだけ影響するかは人それぞれです。
たとえば、
-
「AIとの会話で献立を決めたい」→AX-N1C向き
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「音は多少してもいいから安く済ませたい」→AX-N1B向き
など、自分の調理スタイルや優先順位を明確にすることで、「安物買いの銭失い」や「オーバースペックだった…」といった後悔を防ぐことができます。
第10章|まとめ|あなたに最適な一台はどっち?
シャープのウォーターオーブン「ヘルシオ」シリーズのAX-N1CとAX-N1Bは、一見似ているようで、機能面・設計思想に明確な違いがあります。
どちらを選ぶかは、「あなたが何を重視するか」によって最適な選択が変わってきます。
✅ AX-N1Cを選ぶべき人
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最新機能やスマート家電に魅力を感じる
-
冷凍食材を多用する
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静音性やデザイン性にもこだわりたい
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音声アシストで調理の幅を広げたい
⇒ “便利さと快適さ”を追求したい人にぴったりの次世代モデル
✅ AX-N1Bを選ぶべき人
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基本機能で十分
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価格を重視したい
-
スマホや音声機能に頼らずシンプルに使いたい
⇒ “価格と実用性”を両立したい人におすすめの堅実モデル
どちらを選んでも、ヘルシオならではの「過熱水蒸気」調理や多彩な自動メニュー、簡単お手入れなど、料理の質と手軽さを両立できる安心の調理家電であることに変わりはありません。
あなたのキッチンにふさわしい一台が、きっと見つかるはずです。
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