最新モデルの「RZ-Z100JM」と、型落ち候補の「RZ-V100JM」。
どちらも日立の“圧力&スチームIH”で、お米をふっくら炊ける上位クラスですが、実は選び方はシンプルです。
「せっかく買うなら、より甘みや粒立ちを狙いたい」「保温や使い勝手も含めて後悔したくない」ならRZ-Z100JM。
一方で、「基本性能がしっかりしていれば十分」「価格が下がったタイミングで賢く買いたい」ならRZ-V100JMが有力です。
今回は、RZ-Z100JMとRZ-V100JMの違いを“スペックの数字”だけで終わらせず、どんな家庭・どんなご飯の好みならどっちが正解かまで落とし込んで比較します。
まずは結論:いちばん大きい違いは「圧騰甘み炊きの進化」
RZ-Z100JMとRZ-V100JMは、どちらも“圧力&スチームIH”の「ふっくら御膳」ですが、新型RZ-Z100JMは「圧騰甘み炊き」が強化されています。

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RZ-Z100JM:最高1.5気圧+最高111℃の高温スチーム(進化した圧騰甘み炊き)
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RZ-V100JM:最高1.3気圧(最高107℃)
ここが「味の方向性(甘みの出方・粒立ち感)」に直結するので、まず最優先で見てOKです。
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違い早見(サイズは同じ、重さと見やすさ・色が変わる)
共通点(安心ポイント)
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外形寸法:24.8×30.2×23.4cm(どちらも同じ)
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ふた開き高さ:44.7cm(どちらも同じ)
違い
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重量:Z=約6.0kg/V=約5.6kg(Vが少し軽い)
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操作部:Zは液晶がバックライト付き(暗いキッチンで地味に効く)
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カラー:Z=絹成・漆黒/V=フロストホワイト・フロストブラック
消費電力量・炊飯時間の差(公式掲載値)
| コース(条件) | RZ-Z100JM | RZ-V100JM |
|---|---|---|
| エコ炊飯(3合) | 153Wh/約50分 | 155Wh/約49分 |
| 白米・極上ふつう(3合) | 171Wh/約48分 | 169Wh/約53分 |
| 白米・極上ふつう 少量(0.5合) | 96Wh/約45分 | 101Wh/約47分 |
RZ-Z100JMとRZ-V100JMのスペック
| 項目 | RZ-Z100JM(最新) | RZ-V100JM(旧) |
|---|---|---|
| 希望小売価格 | オープン価格 | オープン価格 |
| 炊飯容量(最大) | 1.0L(5.5合) | 1.0L(5.5合) |
| 炊飯容量(範囲) | 0.09L(0.5合)~1.0L(5.5合) | 0.09L(0.5合)~1.0L(5.5合) |
| 圧力・スチーム | 最高1.5気圧・スチーム | 最高1.3気圧・スチーム |
| 全周断熱構造 | あり | あり |
| ヒーター構成 | 底面IHヒーター/側面ヒーター/ふたヒーター | 底面IHヒーター/側面ヒーター/ふたヒーター |
| 電源 | 交流100V | 交流100V |
| 定格周波数 | 50–60Hz共用 | 50–60Hz共用 |
| 定格消費電力 | 1400W | 1400W |
| コードの長さ | 1.0m | 1.0m |
| 外形寸法(幅×奥行×高さ) | 24.8×30.2×23.4cm | 24.8×30.2×23.4cm |
| ふたを開いたときの高さ | 44.7cm | 44.7cm |
| 質量 | 約6.0kg | 約5.6kg |
| 区分名 | B | B |
| 蒸発水量 | 4.0g | 3.7g |
| 年間消費電力量 | 81.2kWh/年 | 81.4kWh/年 |
| 1回当たりの炊飯時消費電力量 | 153Wh | 155Wh |
| 1時間当たりの保温時消費電力量 | 16.6Wh | 16.3Wh |
| 1時間当たりのタイマー予約時消費電力量 | 0.92Wh | 0.92Wh |
| 1時間当たりの待機時消費電力量 | 0.82Wh | 0.82Wh |
| カラー | 絹成(C)/漆黒(K) | フロストホワイト(W)/フロストブラック(K) |
| 発売時期(公式サポート) | 2025年10月発売 | 2025年6月発売 |
違い① 炊き上がり(甘み・粒立ち)の差は「圧力×スチーム温度」
いちばん大きい違いは、同じ“圧騰甘み炊き”でも 到達できる圧力と温度 が違う点です。
RZ-Z100JM(新型)は、圧騰甘み炊きが進化して 最高1.5気圧+最高111℃の高温スチーム。粒立ちの輪郭は残しつつ「中はさらにやわらかい」方向を狙っています。

RZ-V100JM(旧型)は、圧騰甘み炊きで 最高1.3気圧(最高107℃)。甘みを引き出しつつ、粒立ちよく炊き上げる設計です。

体感イメージで言うと…
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RZ-Z100JMが刺さりやすい人:
「粒立ちは欲しいけど、口当たりは“やわらかめ寄り”が好き」「のどごしの良さも重視したい」

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RZ-V100JMが刺さりやすい人:
「ふっくら御膳の方向性(甘み×粒立ち)が好き。そこまで“中のやわらかさ”の追求は必須じゃない」

ちなみに…置き場所のストレスはどっちも少なめ
RZ-V100JMは「蒸気カット」で蒸気がほとんど出ないことを特徴として明記しています。
また、RZ-Z100JM(RZ-W100JM含む)も“蒸気がほとんど出ない”点が新製品特長として案内されています。

違い② 使い勝手・お手入れは「表示の見やすさ」と「洗う手間」で差がつく
炊き上がりの次に効いてくるのが、毎日触る操作部と、地味に回数が多いお手入れ。
ここは新型 RZ-Z100JMが“ラク方向”に寄せているのがポイントです。
1)暗いキッチンで差が出る:ZはホワイトLEDバックライト付き液晶
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RZ-Z100JM:ホワイトLEDバックライト付き大型液晶(ボタン操作で点灯、一定時間で消灯)

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RZ-V100JM:操作部は同系統ですが、Zのようなバックライト機能の明記はありません(見やすさ重視ならZが安心)

夜に炊飯予約を入れる人、キッチン照明が暗めの人ほど、この差は効きます。
2)洗い物のストレス:食洗機対応パーツが“続けやすい”
RZ-V100JMは、ふた加熱板・オートスチーマープレートが食器洗い乾燥機対応。
RZ-Z100JMも同様に、食洗機対応として販売店仕様で案内があります。
「毎回手洗いだと続かない…」という人ほど、食洗機対応の安心感は大きいです。

3)毎回の計量がラク:水位線・合数表示はVも強い
RZ-V100JMは、おこのみ水位線/合数文字が大きいなど、日々の水加減がしやすい工夫が公式に載っています。
RZ-Z100JMも同系統で、見やすさ(+バックライト)を押し出しています。

まとめ:使い勝手重視ならどっち?
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RZ-Z100JM:夜でも見やすい&迷いにくい(バックライト液晶が強い)
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RZ-V100JM:お手入れしやすさの基本はしっかり。価格が落ちたときの満足度が高い
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違い③ 置き場所の自由度は「蒸気カット」、食卓に出す頻度は「スチーム保温時間」で差が出る
1)蒸気カット:どっちも“ほぼ蒸気なし”だけど、排出量の目安はZがやや少なめ
両モデルとも、炊飯中に蒸気がほとんど出ない[蒸気カット]を搭載。
加熱時に出た蒸気を「給水レス オートスチーマー」にためる仕組みで、キッチンの置き場所問題をかなり軽くしてくれます。
ただし“ゼロ蒸気”ではありません。日立の記載では、
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RZ-Z100JM:白米・極上ふつう(3合)で、排出蒸気量 約4.5mL(約0.78%)
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RZ-V100JM:白米・極上ふつう(3合)で、排出蒸気量 約5.3mL(約1.0%)(※条件により増える場合あり)
さらに両機とも、蒸気口の上は5cm以上あけるなど注意書きがあります。
棚の中に置けるとはいえ、完全密閉は避けるのが安心です。
2)スチーム保温:ここは“保温が長いほうがいい人”ほど差になる
炊飯後のごはんをしっとり保つ[スチーム保温]も共通の売りですが、保温の「最大時間」が選び分けポイントになります。
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RZ-Z100JM:スチーム保温 最大40時間(保温低)
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RZ-V100JM:スチーム保温 最大24時間
なので、
朝炊いて、夜〜翌朝も“保温で食べ切る”ことが多いならRZ-Z100JMが有利。
保温は当日中(〜夜まで)中心で、コスパ重視ならRZ-V100JMでも十分。
どっちを選ぶべき?購入タイプ別おすすめ(結論整理)
ここまでの違いを踏まえて、「あなたの暮らしだとどっちが後悔しないか」をタイプ別にまとめます。
RZ-Z100JMがおすすめな人(新型を選ぶ理由がハッキリある)
1)とにかく“ごはんの旨さ”を最優先したい人
RZ-Z100JMは「圧騰甘み炊き」が進化して、最高1.5気圧+最高111℃の高温スチームで“中はさらにやわらかい仕上がり”を狙っています。
2)夜に操作することが多い/表示の見やすさが大事な人
ホワイトLEDバックライト付き液晶で、ボタン操作で点灯→約1分で消灯、という仕様が明記されています。
3)清潔面も気になる人(触るところの抗菌が広い方が安心)
Zは「ふた操作部」「フックボタン」の抗菌について、試験情報まで含めて案内されています。
4)長時間の保温を使いがちな人
Zはスチーム保温が最大40時間(保温低)と公式に記載があります。
RZ-V100JMがおすすめな人(型落ちで満足しやすい)
1)“味は十分おいしければOK”、コスパ優先の人
RZ-V100JMも「圧騰甘み炊き」で、最高1.3気圧まで圧力を上げて甘みと粒立ちを狙う設計です。
2)蒸気カットが目的(棚置きしたい)で、最新の味の差は必須じゃない人
蒸気カットはVも搭載。仕組み(給水レス オートスチーマーにためる)や、「全周おおわれた場所に置かない」注意点も公式で明記されています。
3)表示の豪華さは不要、明るいキッチンで使う人
Vはグレー液晶(バックライトなし)の記載があります。
4)抗菌は“最低限あればOK”な人
Vの抗菌の試験情報はフックボタンについて案内されています(Zより範囲は控えめ)。
迷ったらこれだけでOK(超短い決め方)
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毎日のごはんで「もう一段うまい」を取りにいく → RZ-Z100JM(1.5気圧+111℃、見やすい表示も)
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価格が下がったタイミングで“いい炊飯器”を賢く買う → RZ-V100JM(1.3気圧の圧騰甘み炊き+蒸気カット)
まとめ:RZ-Z100JMとRZ-V100JMの違いは「味の伸びしろ」と「毎日の快適さ」
RZ-Z100JMとRZ-V100JMは、どちらも日立の“圧力&スチームIH”「ふっくら御膳」らしく、甘み・粒立ちを狙った本格派です。
そのうえで、新型と旧型の差は大きく2つに集約できます。
違いの核心はここ
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RZ-Z100JM(新型):圧騰甘み炊きが進化し、最高1.5気圧+高温スチームで“ごはんの伸びしろ”を取りにいける
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RZ-V100JM(旧型):最高1.3気圧の圧騰甘み炊きで基本性能は高く、価格が下がったときの満足度が強い
使い勝手で差が出るポイント
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夜の操作が多いなら、バックライト付き液晶のあるZがストレスが少ない
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蒸気カットはどちらも搭載で、棚置きしやすい(※上部に余裕は必要)
最後に、迷ったらこの決め方でOKです。
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「ごはんをもっと美味しくしたい」「長く安心して使いたい」→ RZ-Z100JM
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「性能は十分な上位機が欲しい」「買い時のコスパを取りたい」→ RZ-V100JM
あとはシンプルに、その日の価格差で判断するのがいちばん後悔しにくい選び方です。
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